あなたの家も要注意!遺産相続がもめる5つのポイント!
遺産相続は生前の財産を次の世代に分け与える、家族を維持するための大切な制度です。ところが、現実には全ての相続が円満に進むとは言い切れず、もめるケースも見られます。今回は、遺産相続がもめてしまう7つのポイントを解説します。
ポイント1:財産目録が不透明でもめる
被相続人の財産が不透明であり、「同居の兄弟が隠しているのではないか?」と疑ってしまう場合が見られます。
当然、疑われた方も良い気がするものではありません。あっという間に、双方に不信感が生まれます。
相続人が取るべき対策は?
被相続人が亡くなる前に、財産目録を明らかにしてもらうことをオススメします。また、被相続人の同意を得て、事前に遺言内容を公開するのも1つの手でしょう。
ポイント2:使い込みを疑いもめる
同じく同居の兄弟などに生じる疑念です。
同居しているのをいいことに、「両親の財産を私有化しているのではないか?」と疑念を持つケースです。
相続人が取るべき対策は?
同居の相続人が、両親の財産と自身の財産を分割して管理することが大切です。
また、被相続人が作成した財産目録により、隠匿資産がないことを明らかにすることもできます。
ポイント3:不動産相続でもめる
相続相談の中で、最も多いのは不動産にまつわるトラブルです。
以前のコラムでご説明した通り、不動産は評価が難しいだけでなく、分割や共有にも困難が伴います。
また、不動産は資産価値も高額。他の相続人たちも、簡単に諦めてくれるものではありません。「もめる要素の塊」と言っても良い存在です。
相続人が取るべき対策は?
どうしても合意が得られない場合は、専門機関や専門家の助言を受け、解決を目指すことをオススメします。
不動産の問題は非常に複雑なので、お互いの合意が得られるように、第三者の評価を求めるべきです。
ポイント4:不公平な遺言でもめる
「兄が全ての財産を相続する」など、あまりにもバランスを欠いた遺言を残した場合、トラブルに発展するケースが見られます。
法定相続人には相応の遺留分が認められているため、たとえ遺言であっても、遺留分の侵害は認められません。
相続人が取るべき対策は?
遺留分は最終的に訴訟でカタを付ける制度ですが、親族間で訴訟問題にまで発展させる必要はありません。
制度の内容を説明して、争うことの利害を説き、自主的に交渉のテーブルにつくよう促す方法も有効です。
ポイント5:配偶者の口出しでもめる
相続間は血族で片付ける問題。余計な姻族の口出しはもめる原因を作ります。
特に兄弟の配偶者同士が不仲な場合は要注意。相続トラブルに感情が加わり、余計収集が付かなくなります。
相続人が取るべき対策は?
配偶者に立場をわきまえてもらうことが一番です。難しい場合は、相続人自身が配偶者を制御し、円満な相続を目指すべきでしょう。
もちろん、被相続人に依頼し、生前に遺言を記してもらうことも有効な対策です。