家族信託のやり方って?必要書類や手続きはどんなもの?

家族信託は、ご自身やご家族の大切な資産を、信頼できる家族に託す制度です。

認知症対策から成年後見制度・遺言制度などの機能の一部を兼ね備えているため、とても便利に機能します。

ところが、家族信託のやり方となると、あまりご存じない方が多いのも事実です。そこで今回は、家族信託のやり方を焦点に、解説を進めようと思います。

家族信託のやり方1:家族信託に必要な3つのモノ

家族信託を利用するには、以下の3つのモノが必要です。

家族信託に求められる3つのモノ
〇 信託契約書
〇 信託登記
〇 信託口座
(契約の内容に応じてその他書類が必要になることも)

信託契約書とは?

家族信託も法律上は契約の1つです。契約となると当然、信託契約を結びましたよと言う契約書が求められます。

信託契約書は一般的に、公正証書のものが望ましいとされています。ただし、ご自身で作成した書類であっても無効と言うワケではありません。

信託登記とは?

信託登記とは、信託対象となる不動産の名義を変更するために必要な登記です。

登記を済ませることで信託財産として運用することができますが、信託登記は多少手続が複雑なため、多くの場合は「専門家に依頼して対応」します。

信託口座とは?

信託口座は文字通り、信託財産を管理するために使われる銀行口座です。

民事信託制度に則り作られた口座であり、信託財産の運用管理には欠かせません。

ただし、信託口座制度はあまり知られておらず、開設時には理解のある金融機関を利用することが求められます。

家族信託のやり方の流れ

では続いて、家族信託のやり方を確認してみましょう。大きく分けて以下の5ステップに分類されます。

1、家族信託の内容設計 → 受託者や受益者の他に管理財産の範囲等
2、契約書の作成 → 法的に有効な形式を整える
3、公正証書化の手続き → 公証人への依頼
4、信託登記の設定 → 不動産の管理に必要
5、信託口座の開設 → 金銭管理に必要

家族信託のやり方は、このように行います。

ご自身でチャレンジしてみるのも良いですが、現実には書類不備や書き直しによる莫大な労力を費やすことも。また、内容設計に対しても、相応の知識が必要な制度です。

いずれ訪れるであろう意思能力の低下や遺産相続への不安を考慮すると、やはり「万全の形式を整えた家族信託」を具備しておきたいところ。

家族信託は制度的にも新しく複雑な制度ですから、「これから家族信託を検討したい」という方には、専門機関や専門家への相談・協力をオススメします。

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