相続還付金の請求時期はいつ頃まで?入金時期はいつ?
相続還付金は、支払いすぎた相続税を戻してもらうための制度です。
申告後に相続税の計算ミスなどが生じた時に還付請求行い、これが認められると税金を戻してもらうことができます。
相続税還付金の平均金額はなんと1,200万円。還付請求を行わず見落としてしまうには大きすぎる金額です。
そこで今回は、
「還付金に請求期限はあるのか?」
「還付金が戻ってくる時期はいつごろか?」
還付請求に関する時期を解説。上記の疑問にお答えしようと思います。
還付金に請求期限はあるのか?
相続税の還付請求は、相続税の申告期限より5年以内と規定されています。
つまり、実質的な期限は「相続税の申告期限+5年」。相続税の申告期限は「被相続人が亡くなったことが知った日から10カ月」です。
したがって、相続税の還付金請求を行うべき時期は「亡くなったことを知った日から5年と10カ月」となります。
時期を過ぎてしまうと、もはや相続税の還付金請求を行うことはできないため、注意が必要です。
還付金が戻ってくる時期はいつごろか?
還付金の請求を行う場合、通常はまず税理士に申告額の再計算を依頼します。
税理士も財産に関する様々な書類や申告内容を調査するため、一定期間が必要です。また、税務署も税理士とのやり取りを通じて申告内容を審査するので、一般的に3か月~6カ月を要すると考えておくと良いでしょう。
その後、相続税の再計算により還付金の返還が確定すると、約1カ月~1カ月半後に還付金の入金が行われます。
ただし、審査時間は当然税務署の業務量の影響を受けるため、確定申告などが殺到するシーズンになると、還付金の手続きが遅れ、戻ってくるのに時間を要することになるかもしれません。
ここで紹介した時期は、あくまで目安と考えていただけると幸いです。
専門性の高い税理士や相談機関の利用検討をオススメ
相続税は計算が非常に難しく、税理士の専門性により大きく納税額が異なります。
一般的な感覚ではわかり難い部分もありますが、相続税を得意とする税理士と経理業務を得意とする税理士では、最終的に算出される金額に1000万単位で違いが生じることが少なくありません。
そのため、相続税の納税や還付金の検討を行う場合は、「相続を得意とする専門機関」などを利用して、相続に強い税理士とコンタクトを取ることが大切です。
繰り返しになりますが、相続税の平均的な還付金額は1,200万円と言われています。相続に強い専門家がいかに大切かを物語っている数値です。