遺言相続する際に気を付けるべき!4つの相続ポイントとは?
土地や建物の相続は、トラブルを招きやすく厄介です。
特に遺言相続する際には、事前の話し合いや計画が欠かせません。曖昧なまま相続を進めていては、将来大きな失敗を感じるかもしれません。
今回は、遺言相続する前に気を付けるべき4つのポイントをご紹介。相続する立場の人も、されるが他の立場の人も、知っておいて欲しい情報です。
ポイント1:認知症になる前に進める
相続や遺言は、被相続人の判断能力が低下する前に行うべきです。
多くのご家庭では判断能力が低下してから相続対策を検討しますが、既に本人の判断能力が低下している状態では、周りがいくら動いてもできることは限られます。
また、判断能力が低下してから記したり、十分な話し合いを行わないまま記した遺言では、 全員の理解が得られず「争族化」する可能性も。
いずれの場合も注意が必要です。
ポイント2:話し合いを心がける
遺言相続は、ただ遺せば良いものではありません。
円満相続を目指す場合、被相続人の意思を一方的に押し付けるのではなく、話し合って導き出した結論を保証する形での作成が望ましいです。
税金対策も大切ですが、周囲の協力が得られる紛争が生じた場合、せっかく講じた対策も水泡に帰してしまいます。
ポイント3:共有は絶対に避けるべき!
土地の共有はトラブルの原因。絶対に避けるべき遺言です。
遺言を検討される方の中には、「思い出の我が家をみんなで共有して欲しい」とお考えの方がいらっしゃいます。
しかし、土地や建物などの不動産は、共有が非常に難しい財産です。
共有を行うと売却や持分を超えた運用の際に、他の相続人の同意や必要になるため、遺された遺族にとっては大きな負担。それだけでもストレスです。
また、孫や曾孫の代になると人間関係が希薄になる上に、権利関係も複雑化。後の代を考えると、共有は避けた方が良いでしょう。
ポイント4:相続に詳しい専門家を厳選する
土地など高額資産の遺言は、専門家の選び方が大切です。
相続に関係する専門職は、弁護士や税理士、司法書士など多様です。しかし実は、相続に詳しい専門家は、さほど多くありません。
そのため、相続制度に詳しい専門家を厳選するのがポイント。多くの専門家は、特定の得意分野を有しています。
依頼する前に尋ねてみたり、ウェブサイトで調べてみるのは上手に相続するための有効手段。相続を得意とする専門機関を利用して、お悩みに応じた専門家を紹介してもらうのも1つの手です。