死亡保険金の手続きについてわかりやすく説明してみました!
被保険者が亡くなると、契約上で受取人に指定されている方は、保険会社に申請することにより死亡保険金を受け取ることができます。ただ実際には、遺族は葬儀などのさまざまな手続きに追われてしまい申請をしなかったり、もしくは自身が受取人になっていることを知らなかったりして死亡保険金を請求することを忘れてしまうこともあります。死亡保険金はどのような手続きを経て下りるのでしょうか。その流れを確認していきましょう。
1. 保険会社に連絡し、書類を取り寄せる
死亡保険金は、原則として契約上の受取人から請求する必要があります。被保険者が死亡したら、受取人となっている方は最寄りの営業所やサービスセンターに連絡をいれましょう。その後に、保険会社から所定の請求書を受け取ります。
2. 必要書類を準備
保険金請求に必要な書類は請求によって異なりますが、主に下記の書類を準備します。
・請求書
・被保険者の住民票
・受取人の戸籍抄本
・受取人の印鑑証明
・医師の死亡診断書または死体検案書
・保険証券
…他
上記をそろえて、保険会社に送付します。その際、契約のしおりや保険会社のHPを確認して、必要項目にきちんと記入をしているか、書類の不備がないかをよく確認するようにしましょう。保険会社に書類を送付した後、審査を待つことになります。
送付した書類が条件を満たしており、審査が通れば、書類が保険会社に到着して5営業日に保険金が下りる場合が多いようです。
3. 保険金の請求漏れに注意しましょう。
最近よく起こっているのが、保険金の請求漏れです。被保険者が1人暮らしであった場合、受取人となっている家族が保険のことを把握しておらず、保険会社に請求していなかったというケースも多々あります。被保険者は保険に加入したならば、受取人に契約内容について伝えておくことが重要です。
また、最近ではさまざまな特約がついた保険があります。自分のケースが該当するのかどうか、契約内容を確認して、保険会社に相談してみた方がよいでしょう。特約により受け取る金額が加算されることもあります。
保険金の請求権は3年経過すると時効で消滅しますので、早めに請求するようにしましょう。
4. まとめ
死亡保険金は、なかなか被保険者が生前のうちには話題にしづらく、その結果、被相続人が死亡したときに受取人が保険の存在を忘れていることがあります。保険金は、受取人に対する被保険者の思いの形でもあります。その思いを無駄にすることのないように、被保険者が存命のうちに、被保険者と受取人の双方が契約内容や受け取り方法について確認しておくことが大切です。