事前に知っておこう!もめる遺産相続の特徴とは?

相続にはトラブルがつきもので、なかなかスムーズにはいかないものです。
遺産分割では財産の評価、特に不動産の評価は困難を極めます。そういった諸手続の中でより事態を複雑にするのが、相続人同士の感情面での争いです。元から仲が悪い場合はともかく、仲が良かった間柄でも、相続では争いになってしまうものなのです。揉めやすい点についてあらかじめイメージしておき、いざというとき関係性を維持しながら遺産分割協議に臨めるよう、備えておきましょう。

1. 感情でもめる遺産相続

相続人の相続分を決める話し合いの場である、遺産分割協議が成立するためには、相続人全員が遺産分割協議の内容に同意することが求められます。
たった1人でも納得しなければ協議が成立しないため、非常に困難なことであると言わざるを得ません。
相続人の範囲や、法定相続分といった基本からスタートし、どのような資産や負債が遺産分割の対象になるのか全員が把握していることが前提として求められます。
その過程を経て、いざ相続財産の分割の際には、相続人同士の間で、これまでずっと心にわだかまっていたことが遺産分割協議をきっかけに噴出してしまい、全員の合意への道のりを難しくしてしまっています。
「遺産分割協議は揉めやすい」という認識を持って、冷静に事にあたる必要があります。

2. 資産評価は難しい

資産評価は難しく、特に不動産は評価が難しい財産であるといえます。時価と、相続税の算定根拠になる路線価による不動産評が食い違うケースも多々あります。特に最近では、相続財産が自宅一つであるような場合、自宅で暮らす姉と、別の場所で暮らす姉妹では、法定相続分で分割することは困難で、非常に難しい問題であるといえます。この場合は、例えば自宅は姉が相続し、姉から妹に対して、相続分に見合った金銭を支給するなどの方法があります。

3. 最近は負の遺産で揉める

これまでの遺産相続というのは、相続財産の取り分をいかに多くするかで揉めることが多かったのですが、最近では全国的に土地の値下がりや人口減少による借り手の減少などにより、不動産が負の遺産となって相続人を悩ませるケースが少なくありません。不動産の相続税を支払うためのまとまった現金を用意できず、苦労することもあります。そのため、相続人同士でも不動産の取り扱いは争いの対象になることが多いのです。

4. 揉めないための準備

一番は被相続人が遺言書を残しておくことが重要でしょう。遺言書によって相続人の思いが可視化されることにより、相続人それぞれの思いの矛が収まり、相続分割の方針が立てやすくなります。そして、できる限り生前のうちに相続人を交えて相続対策をしておき、争いの種を減らしておくことが重要です。今や遺産は負の遺産にもなり得るという認識をしっかり持って、対策を立てていきましょう。

5. まとめ

揉めることが多い遺産相続ですが、やはり対人間同士のため感情面での折り合いがつかなくなってしまうケースが多いようです。そのため、故人がどのような遺産相続を望んでいたのか、相続人がそれぞれ得るばかりではなくどのような負担なら公平性があり受け入れてくれるかまで考慮して、慎重に進めていく必要があります。

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