相続の相談をしたいけれど、どのくらいの費用が掛かる?

相続については、多くの人が知識を持っていません。
専門家に相談したいと思っても、どこに相談していいのかわからないこともあるでしょう。
また、相談するとしても気になるのが、費用についてです。
相続について相談する場合、その費用はいくらくらいでしょうか?

相談できるのは?

まずは、相続についての悩みをどこに相談したらいいのか、という点について考えてみましょう。
相続といっても、その手続きは複数にわたります。
その内容によって、相談する先も変わってくるでしょう。

まず、相談する先として考えられるのが、弁護士や税理士、行政書士司法書士などでしょう。
それぞれ、どんな内容の相談なら可能なのでしょうか?

まず、相続財産の調査や遺産分割協議書の作成については、上記の4種であればどこでも相談に乗ってもらうことができます。
ただし、行政書士は法律関係の書類を代筆してくれる仕事なので、それ以上のことはできません。

相続時に発生したトラブルや、交渉の際の代理人、トラブルを解決するための調停や審判の弁護ができるのは、弁護士だけです。
話し合いに参加することや、裁判所に関連することは弁護士でなければできないのです。

相続税の申告や相続財産の評価については、弁護士は専門外です。
この点は、税理士の分野となるので、税理士に相談しましょう。
税金の関係については税理士、と覚えておくといいでしょう。

不動産を相続した際の所有者移転登記や、相続放棄をしたい場合の手続き、遺言書の検認の手続きについては、司法書士に相談しましょう。
書類提出などの手続き全般は司法書士の分野となるのですが、遺言書の検認の際の立ち合いの代理を依頼する場合は、弁護士に依頼することとなる点に注意してください。

それぞれの、士業といわれる4つの相談先で、それぞれできることを紹介しました。
それでは、実際に依頼した場合はどのくらいの費用が掛かるのでしょうか?

手続きにかかる費用は?

それでは、それぞれの専門家に依頼した場合の費用について、考えてみましょう。
ただし、これは一般的に相場といわれる金額なので、実際には相談内容や事務所によって金額が前後することがあります。

まず、弁護士に相談した場合ですが、相談した時点で30分当たりおよそ5千円かかります。
ただし、最近は無料相談なども良く行われているので、最初の相談はそういったサービスを探してみるといいでしょう。

実際に業務を依頼した場合、最初に必要となる着手金と、すべて終わった後に支払う成功報酬が発生します。
基本料金は着手金となりますが、成功報酬についてはトラブルが解決した際に、相続財産のうち10%前後を支払うこととなるでしょう。

税理士への依頼は、節税などの相談であれば弁護士と同じくらいです。
相続税の申告については、依頼する金額によって幅があり、だいたい相続財産全体の0.5%から1.5%程度となっています。
その代わり、節税する方法についても教えてもらえるでしょう。

行政書士への依頼は、相続財産の調査であれば2万円から5万円ほどですが、遺産分割協議書の作成については、全体の遺産の評価額の0.1%が相場となっています。
また、相談についてはだいたい1時間で5千円が相場です。

司法書士の場合は、相談だけなら無料というところも多いのですが、実際に所有者移転登記を依頼する場合は、5万円から10万円ほどが相場となります。
ただし、これはあくまで司法書士への手数料なので、登録免許税や戸籍の発行費用などは別途請求されることとなります。

それぞれの専門家に依頼した場合の費用は上記が相場となっていて、いずれもそれほど安いものではありません。
自分たちでできることはやって、どうしようもないところは依頼するようにしたほうがいいでしょう。

まとめ

相続の際は、わからないことが多いので専門家に相談するほうがいいのですが、相談する内容によって相談できる相手は異なっています。
また、相談する際や実際に何かを代行してもらう際は安くない費用が掛かるので、その費用と手間などを勘案して依頼するかどうかを決定しましょう。
依頼する場合は、協力して相続を全般的にサポートしてくれる窓口などもあるので、そちらに相談してみるのもいいかもしれません。

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